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温度管理の基本

断熱材・真空断熱材(VIP)をやさしく解説 — Cool Labが培った専門知識を公開

Insulation Basics

断熱材について

熱の移動を抑える「断熱」の仕組みと、主要な断熱材の種類・特性を解説します。

断熱の3つの仕組み

熱は「伝導・対流・輻射」の3つの経路で移動します。断熱材はこれらの経路を遮断することで、内部の温度を保持します。

  • 伝導:固体・液体・気体を通じた熱の移動。低熱伝導率の素材で遮断。
  • 対流:流体(気体・液体)の動きによる熱の移動。空気が流れるスペースをなくすことで遮断。
  • 輻射:電磁波による熱の移動。赤外線を反射する遮熱材(アルミ箔やアルミ蒸着シート)で遮断。

優れた断熱材はこれら3つの熱移動を同時に抑制します。特にVIPは真空化によって伝導・対流を大幅に低減する革新的な断熱材です。

熱の伝わり方3種類(伝導・対流・輻射)を鍋の加熱で説明する図解
熱伝導率の比較
断熱材の種類 熱伝導率(W/m·K) 耐久性 コスト 主な用途
発泡スチロール(EPS) 0.034〜0.040 普通 一般食品梱包・魚箱
押出発泡ポリスチレン(XPS) 0.028〜0.034 良い 建築断熱・保冷ボックス
硬質ウレタンフォーム 0.022〜0.028 良い 中〜高 業務用冷蔵庫・保冷コンテナ
真空断熱材(VIP) 0.002〜0.008 最高 医薬品輸送・高性能保冷ボックス
熱伝導率の視覚比較
EPS
0.037
XPS
0.031
ウレタン
0.025
VIP
0.005

※ 熱伝導率が低いほど断熱性能が高い(数値が小さい=優れている)

Vacuum Insulation Panel

真空断熱材(VIP)について

VIPは「真空」によって熱伝導と対流を限りなくゼロに近づけた革新的な断熱材です。

VIPの原理

VIPは、多孔質の芯材(グラスファイバーやFumed Silicaなど)を高バリアのラミネートフィルムで包み、内部を真空化した断熱パネルです。

真空状態では空気分子が存在しないため、熱の伝導と対流がほぼゼロになります。これにより、通常のウレタンフォームの約5〜8倍という驚異的な断熱性能を実現します。

BioBoxシリーズはこのVIPを外壁パネルとして採用することで、薄い壁厚でも長時間の高精度温度維持を実現しています。

真空断熱材(VIP)パネル - アルミラミネートフィルム表面とヒートシール端部
VIPの種類と特性

グラスファイバーコア

最も一般的な芯材。比較的低コスト。BioBoxシリーズの多くで採用。

コストバランス良 医薬品向け

Fumed Silica コア

分子レベルで気体の運動を阻害できる最高性能の芯材。極低温輸送に最適。

最高性能 -80℃対応

ウレタン内蔵型

ウレタンフォームの内部にVIPパネルを組み込んだ複合断熱材。衝突破損耐久性を劇的に向上。

冗長設計 食品向け
BioBoxがVIPを採用する理由

医薬品輸送では、コンパクトかつ長時間(24〜120時間)の精密温度維持が必要です。VIPを採用することで、通常の保冷ボックスの2〜3倍の断熱性能を薄壁で実現。容積を大きく保ちながら長時間の温度維持を可能にしています。

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